2024.11.1(金)-11.4(月・祝)
西日暮里5005
[作・演出] 佐藤譲二
[出演] 數見陽子・本間智恵美・レオ
[照明] 雫境
[手話翻訳(キリスト教用語)]南田政浩
[プロデューサー] 牧原依里
[主催・企画制作]一般社団法人 日本ろう芸術協会
220年前を生きる、現代のろう者3人の言葉と出来事。
18世紀末に世界で初めてろう者として教育職に就いたフランス人のジャン・マシュー(1772-1846)が書いた『自伝』(1800)と人間観察家協会の講演で会場から受けた質疑応答の記録 他を題材とした、現代手話による演劇。
18世紀に生きたろう者の言葉と出来事を、現代のろう者3人の身体と日本手話によって、時空を超えたろう者の演劇表象を試みます。
日程:2024年11月1日(金)〜11月4日(月・祝)
11月1日(金)
◎15:00 17:30 ◎★20:00
11月2日(土)
14:00 ◎16:30 ☆19:00
11月3日(日)
◎11:00 ◎13:30 ☆16:00
11月4日(月/祝)
◎11:00 ◎13:30 ◎★16:00
◎日本語字幕あり
☆アフタートークあり(日本手話のみ/通訳なし)
★アフタートークあり(音声日本語通訳つき)
※日本語字幕付きを希望する方々が多く、より沢山の方々にご覧いただくために、11月3日(日)11時の回・11月4日(月/祝)13時30分回に日本語字幕を付与することになりました。何卒ご了承ください。
全席自由 / 開演20分前から受付開始
会場:「5005 」 〒110-0001 東京都台東区谷中3-24-1野口ビル1-A
最寄駅:JR山手線・西日暮里駅から徒歩5分
鑑賞サポート
全て日本手話で上演します。◎がある回は日本語字幕がつきます。
車椅子でのご来場をご希望のお客様は、チケット申し込みの際に備考欄にその旨をご入力ください。
チケット:全席自由
一般 2,500円 / 学生 1,000円
販売開始日: 9月13日(金)昼12時より
申込締切日:10月30日(木) ※お支払いは10月31日(金)まで
チケット申込フォームからの入力が難しい方はoffice@tdf.tokyo宛に
①ご希望日時 ②ご希望人数 ③種別(一般か学生) ④予約者のお名前 ⑤連絡先(Eメールアドレス)をお送りください。
事務局より折り返し連絡を差し上げます。
※事務局からのメールをもって受付完了となります。1週間たっても事務局からのメールが届かない場合は、お手数ですがご連絡ください。
※公演中止の場合を除き、チケットのキャンセル・変更は不可です。
※チケットに空きがある場合は会場にて当日券を販売します。
※やむを得ぬ事情により、記載内容・公演情報などに変更が生じる場合がございます。
この作品について
演出・作 佐藤譲二 Joji Sato
1972年埼玉県生まれ。美大卒業後、絵画制作発表の活動を始める。個展の開催、グループ展の参加多数。
現在休筆中。2017年の東京ろう映画祭(現在は東京国際ろう映画祭)以降、同映画祭パンフレットのレビュー執筆を担当する。
ブログ〈JJ’s eyes〉にて自身がろう者であることを起点として映画や美術等への思考を探っている。舞台演出は本作が初となる。
ジャン・マシューは激動のフランス革命期 に生きたろう者であり、世界で初めてろう者 として教育職に就いた人物としても知られている。
1800年に書いた『自伝』と人間観察家協会の会員たちの質問に受け答えした記録などによって、現代の人々はマシューの言葉や思考に触れることができる。
だが、それらはフランス語の書き言葉及びその訳文によってしか知ることができない。
映像が出現する前の時代は文献を通して知ることを人々は周 知の事実として認識しているが、聴者とろう者で、書き言葉を受け止めることの意味は違ってくる。なぜなら、ろう者は書き言葉をもっていないがゆえに、書き言葉と話し言葉の乖離性を抱えているからである。
書き言葉からマシューの手話やろう者としての行為を想像する際に、過去と現在のろう者同士のあいだに異物が挟まるような感覚を覚える。
戯曲で手話による台詞を書く時も同じような、いやそれ以上の違和感を覚えるのだが、幸い戯曲は演劇化を目的に書かれたものであり、舞台ではろう者の俳優が手話という話し言葉をもって待ち構えている。
ろう者の身体による、書き言葉から話し言葉への移行にはある 種のスリリングさがあり、様々な表現の可能性が潜在していると僕は思っている。
佐藤譲二
台詞の引用文献
『手話の理論(Théorie des signes)』の付録 ロシュ=アンブロワーズ・シカール著、国立聾学院出版局、1808年
日本語訳の参考文献
『手話の歴史(上)』ハーラン・レイン著、斉藤渡訳、前田浩監修・解説、築地書館
『聾の経験』ハーラン・レイン編、石村多門訳、東京電機大学出版局
出演者
數見 陽子
和歌山県立和歌山ろう学校出身。
サイレント身体表現ユニット『うごく作品』主宰。日本ろう者劇団所属。
その他客演に、牧原依里演出「聴者を演じるということ」(2023)、カンパニーデラシネラ「the Sun」(2024)、今秋には昨年に続き、ものがたりグループポランの会「すきとおったほんとうのたべもの再演」に出演予定。
本間 智恵美
埼玉県出身。デフアクターズ・コース第1期生。劇団はーとふる・はんどに約9年間在団し様々な舞台に出演。退団後、役者として手話モデル、舞台等で活動中。
「ありがとう、またね…」(17年'三越劇場)「ふたり・で」(19'三越劇場)「幸せのいれもの」(20年'三越劇場)「恋文」(24年'三越劇場)
NPO法人舞はんど舞らいふ「ビジョン」(19年'光が丘IMAホール)
サイレントステージ二人芝居「海の子」(16年'まほろ座)、
子供たちとアンドロイドが創る新しいオペラ「Super Angelsスーパーエンジェル」(21年'新国立劇場オペラパレス)ホワイトハンドコーラスNIPPONの助演として出演。映画「LISTEN リッスン」(2016)。
レオ/Leo
宮崎県出身。第一言語が日本語とは異なる言語の日本手話のろう者。
2021年ろう者の映画監督の今井ミカ作品『ジンジャーミルク』主演で映画デビューし、第33回TAMA NEW WAVEの女優賞にノミネート。
映画美学校第10期アクターズコース卒業。修了公演『かもめ』(22/演出=島村和秀)で舞台初出演。卒業後マイズナーテクニックを学び、PV『手話CGサービス』(23/nep NHKエンタープライズ)出演、ロックバンド5kai MV『行』(23/監督=矢野 弘道)主演、映画『#ミトヤマネ』(23/監督=宮崎大祐)出演、舞台「第一回シバイバ短編演劇祭 SEED for the Future vol.1 『鏡は左右は逆に映るが、上下は逆さに映らない』」(24/演出=徳留歌織、今井彰人)出演、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24/監督=呉美保)出演。
お問い合わせ
一般社団法人日本ろう芸術協会
office@tdf.tokyo